和歌山県民の皆様へ
和歌山県産婦人科医会ホームページをご覧頂きありがとうございます。
令和7年4月から和歌山県産婦人科医会会長を拝命いたしました粉川信義でございます。
産婦人科と聞くと妊娠・出産のイメージが大きいと思います。妊娠・出産は人生の大きなイベントであり、少子・高齢化の現代社会で安心して妊娠生活・出産・育児を行えるようサポートし、周産期医療体制を整えることは産婦人科医の重大な使命です。
また、思春期の月経痛・月経不順、HPVワクチンによる予防医療。妊娠に向けての体調管理やプレコンセプションケア。子宮癌などの婦人科がん検診と疾患の早期発見、治療。更年期・老年期の健康相談など、生涯にわたり女性の心と体に寄り添う医療を提供するのも産婦人科医です。
女性の健康管理は個人の人生設計だけではなく、健全な社会発展に不可欠の課題です。ご相談いただくことで解決できる問題も多々あると思われます。気軽に訪ねて頂ける、かかりつけ医として産婦人科と接して頂ければ幸いです。
和歌山県産婦人科医会の皆様へ
日頃より本会の活動・運営にご理解とご協力を賜り、感謝申し上げます。歴代会長を始め、和歌山の産婦人科医療を築いてこられた諸先輩方の伝統と功績に敬意を表すとともに、その重責を引き継ぐ事に身の引き締まる思いです。
和歌山県は全国の中でも少子・高齢化を顕著に認める地域です。人口が減少する中で医療体制を維持するには様々な困難が生じます。産婦人科医師も減少傾向にあるため医師の偏在や医療機関の機能集約など、周産期医療にとどまらず和歌山の地域医療を安定して支えるには多くの問題を抱えています。近い将来、発生が危惧される南海トラフ巨大地震に備えて災害医療体制の構築を進めるためにも、会員同士の情報交換も含め平時からの医療連携をより充実させることも重要です。
また、女性を取り巻く社会環境は日々変化し、健康課題も多様化しています。情報が錯綜する現代社会で女性のライフステージに応じた問題に対応するためには、今まで以上に専門的な知識と医学的根拠に基づく細やかな診療対応が必要とされております。
時代や社会の変遷による価値観の移ろいに応じ、医療従事者の考え方や医療提供の形も柔軟な対応が求められている事は否めませんが、産婦人科医が守るべき理念は変わりません。すなわち、全ての女性が生涯健やかであることを支援する医療を提供し続けることです。そして、その目標を達成するためには我々自身がやりがいと誇り・責任をもって診療できる、継続可能な医療環境を確保することだと考えます。
先生方のお力添えを頂きながら県医師会や関連各所・行政とも連携を深め、様々な課題への柔軟な対応と理念遂行の両立を模索し、次世代につながる和歌山県産婦人科医会を目指したいと考えております。今後ともご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
令和7年4月
和歌山県産婦人科医会
会長 粉川 信義
会長 | 粉川 信義 |
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